任天堂は2020年4月から12月までの9ヶ月間で売上を1兆4000億円、利益を3700億円までに伸ばしました。(参照:任天堂2021年3月期第3四半期決算説明資料)
コロナウイルスによる巣ごもり需要が高まったことで、ハードであるSwitchが2410万台、ソフトであるあつまれどうぶつの森が1941万本と爆発的に売れ、売上を伸ばすことが出来ました。
今回はそんな任天堂の成功と失敗を繰り返してきた歴史を振り返っていきたいと思います。
※僕たちの世代であるDS以降の歴史を振り返ります。
【1秒 ETU】景気と時代に大きく左右された過去
任天堂は、不景気になると売上が大きく下がり、スマホゲームブームになるとさらに売上が下がったという過去があります。
【1分 ETU】3DS、Wii Uに襲う悲劇
ダブルスクリーンかつタッチスクリーン、ワイヤレス通信やWi-Fiコネクションなどの新しい機能でゲームの常識を変えたDS。
テレビ周りに馴染むために設計されたデザインとコントローラーをリモコン型するという新しい発想で注目を集めたWii。
この2つのハードは、今までにないユニークさと日本の景気が良い時期に発売されたことにより売上を伸ばすことが出来ました。
しかし、2011年3月。東日本大地震の影響で日本の景気が落ち込みます。
またこの時期からスマホが普及し、スマホゲームブームが訪れます。
東日本大地震による不景気とスマホゲームのブームにより2011年2月に発売された3DS、翌年の2012年11月に発売されたWiiUの売上にも大きく影響し、任天堂は営業赤字であることを発表します。
【3分 ETU】3DS、Wii Uに足りなかったこと
先程書いた東日本大地震による不景気が大きく影響を与えたことはたしかですが、このコロナ禍でSwitchは爆売れしているので、この2つが売れなかった原因は不景気とは別にあります。その原因について考えていきます。
1. 新鮮味がない
3DSにしても、Wii Uにしても前作から進化したところが分かりにくいです。(ネーミングにも問題があるかも)
任天堂ファンの方には分かったとしても僕のようなゲームに詳しくない人には「いや、DSあるからええわ」「Wiiがあるからいらんやろ」となってしまいます。実際に、そう言った親御さんも多かったと思います。
2. 3D機能が生きてない
とは言え、中学生の頃の僕はポケモンのリメイク版をやりたかったので3DSを買いました。ポケモン以外のソフトは買わなかったのですが、ポケモンでは3D機能を使うことはなかったです。理由は2つ、「目が疲れる」「求めてない」。
「メガネをつけずに3D機能を楽しめる」という任天堂の気持ちを真っ向から否定していますが、僕と同じように思っていた人が多かったようです。
任天堂はそのことを踏まえて、3D機能が搭載されていない2DSを発売しますが返って「任天堂は何を考えてるの?」という気持ちが強くなり、余計に任天堂に対する不安を煽ることになりました。
3. ソフトの開発遅れ
先程も書きましたが、僕が3DSを買った理由はポケモンのリメイク版をやりたかったからです。3DSやWii Uで売れたソフトは昔バズったソフトのリメイク版が多かったためトータルで見ると、1番と同様にソフトにも「新鮮味がなかったこと」が原因であると思います。
※リメイク版で飽きられずにヒット作品をばんばん出す任天堂はかなりスゴイと思います。
【5分 ETU】Switchの逆襲
2020年、僕たちはコロナウイルスの影響で外出自粛を要請されました。今まで外で遊んでいた人やゲームに全く関心がなかった人も家にいる時間が増えたため「巣ごもり需要」が高まり、ゲームや動画視聴を楽しむ人が増えました。
※こちらもぜひ「サブスクとは」、「YouTubeが圧倒的に人気の理由」
そんな中でも群を抜いたのは「あつまれどうぶつの森」でしたね。では、なぜ人気が下がっていた任天堂のソフトで遊ぶ人が増えたのかについて考えていきます。
1. Switchの応用性
Switchのキャッチコピーをご存知ですか?
それは「いつでも、どこでも、誰とでも」です。
皆さん知っていると思いますがSwitchはテレビに繋げてみんなで遊ぶことができ、テレビに繋げなくても遊べますし、1人でも遊ぶことができます。
もちろん、オンラインプレイをすることが出来るので、コロナのせいで会えない人や世界のどこかの人とも一緒にゲームをすることができます。
つまり、Switchは3DSとWii Uの長所を持ち合わせたゲーム機といえます。
2. スマホゲームブームの収束
2012年頃からスマホの普及率が上がっていき、2013年にはスマホがガラケーの利用率を抜きました。これはLTEの普及、iPhone 5(s)の普及が大きく影響しています。
スマホの急速な普及によりスマホゲームは一世を風靡しました。しかし、スマホゲームのマンネリ化や課金ユーザーと無課金ユーザーとの格差が大きくなってしまったためブームが落ち着きました。
ブームが落ち着いてきた2017年に発売されたSwitchのタイミングはかなり良かったと思います。
3. あつ森で20代女性層を獲得
あつまれどうぶつの森ではゲームとあまり関わりのないZ世代女性ユーザーを獲得することが出来ました。
2019年の任天堂の発表から考えると、Switchの課題は女性ユーザーの少なさであったと思います。
ちょうど僕たちの世代はDS版の「おいでよどうぶつの森」をプレイしていた世代なので、あつ森は懐かしいし、やったことあるゲームなので抵抗はなく遊ぶことができたと思います。
また世間がコロナによる自粛ムードになり始めた時期に発売されたことにより「早く外で遊びたいなぁ」という若者の気持ちが乗っかり、ここまでバズることができたと考えています。
【Plus】CMの違い
3DSやWii Uの場合は有名人や人気アイドルがゲームをみんなで遊んでいるCMが多かったですが、最近のSwitchのCMでは新垣結衣さんが1人で家の中でのんびり遊んでいる様子を映しています。
新垣さんは2020年の「女性が選ぶなりたい顔ランキング」で全世代で2位、また10代を除くすべての年代で1位か2位にランクインしています。
つまり任天堂が今狙っている20代女性と子供を持つお母さんから支持を得ている女優です。
そんな新垣さんが家でのんびりSwitchで遊んでいるCMを見て「楽しそうだなぁ」と思う人は多いと思います。見ていて微笑ましいCMですが、その裏には任天堂さんの本気を伝えているCMだと感じました。
【まとめ】
今回は「任天堂の歴史」を振り返ってみました。昔は不景気の波に飲まれてしまいましたが、今ではその波に乗って売上を伸ばしている任天堂さんはカッコいい企業だと思います。この先、どんな斬新なゲーム機が発売されるのかが楽しみですね。
今回は以上です、ここまで読んでいただきありがとうございました!!