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23日、トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスは静岡県裾野市で、未来都市ウーブン・シティの地鎮祭(工事の始業式的なやつ)を行いました
ウーブン・シティを「未来都市」と表現しましたが、どういう意味か分かりますか?
今回はそんなウーブン・シティがどんな街なのか、どういった効果があるのかについてゆる〜く解説していきます
《経済関連》
《IT関連》
・1週間Clubhouseを使った感想と今後の展開を考えてみた
【1秒 ETU】ウーブン・シティとは?
ウーブン・シティとは、自動運転やロボット、AIなどの最新技術の発展を目標とした、ヒトと最新技術が共存する実証実験の街です
【3分 ETU】ウーブン・シティの特徴4選
2020年1月に行われたCES2020で、トヨタが発表した動画によると、主に4つの特徴があります
①3つの道
②環境にやさしい建物
③地下のインフラ
④ロボットによる生活支援
これらを1つずつ解説していきます!
※詳しくはこちら
①3つの道
ウーブン・シティの道は
「自動運転の実証を加速させる」
「スマートシティのインフラの実証を加速させる」
と、いう理由で3種類に分けられています
1. スピードが速いモビリティ用の道
この道を走る自動車はすべて自動運転車、ゼロエミッション車(環境にやさしい車)です
ウーブン・シティを走る自動運転車として、オリンピックに使われることで注目されている、e-Palette(イーパレット)が予定されています
2. 歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存する道
パーソナルモビリティとは、電動立ち乗り二輪車のような1人乗りで、スピードが遅い乗り物のことです
トヨタは、winglet(ウィングレット)というパーソナルモビリティを開発しており、ウーブン・シティでは当たり前のように見るマシンになるかもしれません
3. 歩道がある縦長の公園のような道
簡単に言えば、「家からコンビニに行くまでの道が公園」みたいな感覚です
②環境にやさしい建物
ウーブン・シティの建物の屋根には太陽光発電パネルが敷き詰められており、二酸化炭素の排出量が少ない木(カーボンニュートラルな木)で建設されます
③地下のインフラ
ウーブン・シティの地下には、水素燃料発電や雨水をろ過するシステムなどの街のインフラがあり、モノの自動配達システムも地下に作られます
④ロボットによる生活支援
ウーブン・シティの住宅は、スーパーハイテクなスマートホームとなっており、家の中の人工知能が自動で「冷蔵庫を補充」「ゴミの処理」「健康状態をチェック」してくれます
【1分 ETU】誰が、いつから住めるの?
現在発表されているのは、360人程度のウーブン・シティの最新技術を研究するエンジニア、高齢者や子育て世代が住む予定になっています
ですが、段階的に入居する人数を増やして、最終的には2000人ぐらいが住むことになる予定です
ウーブン・シティに入居できる時期は、早くても5年はかかると考えられています
【1分 ETU】ウーブン・シティで、日本はどう変わる?
現在の日本では、自動運転車やパーソナルモビリティは法律や問題点がややこしく、実用化するのが難しいとされています
開発段階では上手くいったことも、日常的に使ってると思わぬ事故やトラブルが起きてしまう可能性があるため、法律的に「アウト」になることが多いです
ですが、実際にヒトが普通に生活しているウーブン・シティで、問題が無いことを証明したり、問題があっても解決策があることを証明することが出来れば、法律が緩くなり、実用化できる可能性が高まります
また、ウーブン・シティそのものが研究所みたいな環境なので、エンジニアや科学者からすれば「研究に専念できる場所」であるので、日本のテクノロジー産業が爆伸びすると思います
【Plus】名前の由来、裾野市に建てる理由
「ウーブン・シティ」という名前を英語で直訳すると、「編まれた街」という意味になります
これは、先ほど解説した3つの道が、網の目のように交差している街であることと、トヨタという会社がもともと自動織機メーカーであったことが名前の由来になっています
ウーブン・シティの場所が裾野市であることは、もともとトヨタの工場があった場所を再利用できることと、富士山の眺めが良いことから、裾野市にウーブン・シティを建設することが決まりました
【まとめ】
今回は「ウーブン・シティ」について考えてみました
街全体を研究所にするって面白い発想ですよね
ウーブンシティをきっかけに、自動運転や人工知能のような最新技術を爆上げさせて、世界で1番テクノロジーが進んでいる国になってほしいです
今回は以上です、ここまで読んでいただきありがとうございました!